MCTオイル
MCTオイルは中鎖脂肪酸といって素早く消化吸収され体内でエネルギーとして消費されやすい食用油です。つまり体に溜め込まれにくい油です。要するにこの油を食べると食欲が湧かなくなるだろうという理屈です。なぜMCTオイルが日本で流行っているかというと、あるエリートが書いた本がバズった(人気になった)からです。その本とは「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」というデイヴ・アスプリー (著), 栗原 百代 (翻訳)の本です。
シリコンバレーダイエット
まずはケトン体ダイエットの原理をいくつか見てみましょう。
デイヴ・アスプリーは頭脳派なので、ダイエットも理論的に考えて正しいと思うものだけ実践しようと色々調べているうちに、MCTオイルが体重と食事量を減らすことに効くと確信して実践しました。このデブ、いえ、アスプリーさんはバレットプルーフ・コーヒー(Bulletproof Coffee、日本では完全無欠コーヒー)を開発して毎日0.5kgの減量に成功して体も心も軽くなられたそうです。今ではシリコンバレー健康研究所の理事長もされていて、精力的に活動されています。ただ、氏の健康方法では悪いデータも出ていますので、実践にはケトーシスという体が酸性に傾きすぎる健康被害が出るかもしれないので注意が必要です。なので糖質制限ダイエットも程ほどにして適度に運動を取り入れるなどしたほうがよいでしょう。
完全無欠コーヒー
特殊な方法で有害なカビ毒を除いたコーヒーに大さじ1杯のMCTオイルを入れます。段階的に大さじ2杯までのグラスフェッドバターを入れて朝食に飲みます。朝食は他には食べないそうです。それだけで減量できるそうですから、著者はよほどのデブだったのでしょうね。
ケトン体ダイエット
ココナッツオイルに含まれる油の成分はケトン体となり糖質のかわりに脳のエネルギーになります。これが世の中で噂されているケトン体ダイエット法や完全無欠コーヒーのベースとなる理論になっています。ただし、ケトン体ダイエットは健康に注意が必要です。MCTオイルはココナッツオイルなどの中から中鎖脂肪酸だけを取り出したオイルです。ケトン体ダイエットというのは飢餓時に体が脂肪やタンパク質などを分解してケトン体を作り、それで生命を維持する仕組みを利用したダイエットです。ココナッツオイルやMCTオイルはそのケトン体を生みやすいという仕組みです。
MTCオイルを買ってみた!
扱い方
この油を加熱しないで生のまま食べます。絶対に加熱しないでくださいと書かれていますので要注意です。樹脂製の食器に触れてはいけません。
どうやらオイルの扱いには注意が必要なようです。
パッケージと販売元です。100gあたり900kcalもあるようですね!!!
MCTオイルを食べてみた!
ではさっそくMCTオイルを食べてみましょう。コーヒーに入れて、それを朝食とすると炭水化物を抜けるようですが、私はその方法にはまだなじめないので、まずは糖質30gの食パンに塗って食べてみました。
MCTオイルは意外と透明でした。僅かに色がついています。
MCTオイルを食パンに塗って食べました。今回使用したパンは「麦のめぐみ 全粒粉入り食パン 6枚スライス(タンパク質5.2g, 糖質25.5g, エネルギー155kcal)」です。MCTオイルは大さじ1杯108kcalです。食パンとMCTオイルのエネルギーを合わせても263kcalですからこのセットだけなら朝食としてはカロリーは低いです。
1日目
午前8時・・・味はですね、まるでマーガリンを塗ってるみたいに普通においしかったです!まずはパンを半分だけ食べたら割と満足できました。
午前9時になりました。食欲が湧いたので残りのパンを食べました。
午前10時になりました。食欲が湧いたのでお菓子を食べました(笑)そして2時間かけて1本記事を書きました。
正午になりました。しっかり昼食を食べました。ご飯は40g程度食べました。
午後13時になりました。この記事を書いていたらなぜだか体が疲れてきました。もう休憩したいです。頭疲れた。あくびが出てきました。頭を使う仕事は本当に毎日キツイです。休憩する必要がありそうです。机に脚を掛けないとへとへとです。
午後14時になりました。おやつを食べちゃいました。どうやらMCTオイルの効果はプラセボのようでした。どのみち自分の意志で食事を我慢する必要がありそうです。
ふと考えました。以前ココナッツオイルで同じようなことを試しました。その時はなぜだか心臓にチクりと痛みを感じました。私は油が多いと動物の油でもいつもそうなるので、ちょっと心配です。そういう体質なので私にはグラフフェッドバターは無理そうです。アメリカ人は牛脂が大好きなんですね。
私にはまったく炭水化物を抜いたりバターを食べるということは体質的には無理そうです。
そういうことで安全を考慮してMCTオイルの摂取は朝1回の食パンに塗るだけにしようと思います。
2日目
朝、体重計に乗ってみると0.3kg体重が減ってました。体組成計の値は体水分量が減っただけであることを示唆しました。まだMCTオイルの効果を実感できません。明日もっと体重が減っていたらちょっとは考え直すかもしれません。昨夜はそこそこ良く眠れました。睡眠時間は5時間~6時間の間だと思います。横になっていた時間は7時間半くらいと長いです。昨日は運動をまったくしておらず、座りっぱなしのような1日でした。体組成計にはコレ使ってます(
ACEVIVI体組成計のレビュー記事へのリンク)。
朝食はパスコの全粒粉入り食パン6枚切りを1枚にMCTオイル大さじ1杯を塗り、緑茶を1杯飲みました。栄養的には偏っていますが間食用にゆで卵を1個茹でています。
私はシリコンバレーダイエットを信用してませんので、1日あたり100g程度の炭水化物は必要だと思っています。ケトン体だけに頼ると健康によくないと思いますので、MCTオイルはあくまで炭水化物量を一定量に減らすための補助食品と考えています。
MCTオイルの入手法
MCTオイルは通販が一番簡単に買えると思います。
MCTオイルもマーガリンやドレッシングの代わりに食事の一部として採り入れるならさほど問題はないかもしれません。しかしオイルに頼りすぎて他の栄養素が不足しないように気をつけましょう。
グラスフェッドバターとは牧草を食べて育った牛の乳から作られたバターです。牛舎で飼われている牛は大抵本来食べることのないトウモロコシや、一時ニュースになったアブナイ物を食べて育っています。悪い物を食べて育った牛の乳は健康にもよくないというのです。当然牛乳や牛肉もグラスフェッドのものがよいということになります。
MCTオイルの副作用
MCTオイルを毎朝15ml摂取して炭水化物も減らさず適度に食べて10日程度が過ぎたころです。やたら喉の渇きと水が欲しくなり、おしっこの回数が増えました。当初はストレス反応かなと思っていたのですが・・・。冷静になって考えてみたらMCTオイルが原因だと考えられました。症状としては体が熱く感じ、頭までカーッと感じることがあって、それが不快でイライラしたり不安感が生じました。このまま勇気を出してMCTオイルを摂取すべきか迷うところです。トイレが近くなったのでこの2日で体重が1kg程度一気に減りました。足の裏がつり、水の飲みすぎで水中毒のような症状も出ました。大丈夫か不安です。たぶんここで勇気を出したり、気にしない人はダイエットに成功するのかもしれませんね。体がケトン体に成れるとジョコビッチみたいに精神も安定するのかもしれません。水を飲むときは少し塩を入れたほうがいいかもしれません。
完全無欠コーヒーの体験談
朝食にインスタントのカフェインレスコーヒーとMCTオイル大さじ1杯(15ml)と、お湯、牛乳、はちみつなどを混ぜて完全無欠コーヒーを作ってみました。牛乳に含まれる乳脂肪分がバターの代わりです。しかし午前中に気分が悪くなったり下痢をして何度もトイレに通うはめになり、お腹に食事が無い状態ではインターネットに書いてあるよな気分爽快とはいきませんでした。つまるところ、朝食を完全無欠コーヒーのみにすると、胃腸が悪くなりました。糖質制限により、確かに翌朝の体重自体は減っておりましたが毎日トレーニングしているにもかかわらず、体脂肪率はむしろ上昇しました。このことから体重減少は胃腸の食物の重量が減ったことで単に体重が減ったのだと思いました。MCTオイルで認知機能が上昇という情報もありますが・・・どうなんでしょうね、似非科学ではないかと思います。この章を書いている今も腹痛がして悪寒がしています・・・。社会人としては突然腹痛になると生活に支障が出ますので、MTCオイルの継続はやめようと思います。ちなみにオイルをパンに塗るだけなら症状は出ないです。
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